地域に根ざした医療方法
内科の個人病院が町内にできて1年ほどになる。毎日決まった時間に病院のほうから送迎のマイクロバスが受診予約をした高齢者の家に迎えに行くサービスを行っている。もちろん、帰りも時間は決まっているが希望する患者は家まで送迎してくれる。この町内は新興住宅地ではない、古くから住んでいる人が多い、高齢者がの比率が町内である。開業した内科医はその辺をリサーチして地域医療をうたって患者を増やしているのだ。町内にかかりつけの病院がいるというだけで高齢者にとっては安心だ。また、病院から送迎車が出るとなると通いやすく、ほかの病院に行くことはなくなる。商売といえばそれまでだが、より良い医療を還元しながら儲ける方法考えたのだから誰もそれに対して文句を言う人はいない。かえって喜ばれている。また、この内科医院は曜日ごとに別の病院から専門医を招き診察を受けられる体制をとっている。たとえば火曜日の午後は整形外科の医師が診察に訪れたり、水曜日は皮膚科医が来たりといろいろな病院を回らなくても多少の病気なら、この内科医院で対処できるようにしている。最初からこのような医療体制を考えていたわけではない。内科医が急病のため、一時期病院を閉鎖したことがあるのだが、その後再開して、まだ体調が万全ではないときに別の医師に応援を頼んだことが始まりとなり、このような個人病院での医療体制が確立されたのだ。それは地域住民とっては良い結果となった。まさにけがの功名である。